2011年6月10日金曜日

人魚と香水

人魚姫は生臭い。だから、香水にはとても気をつかう。


残り香には特に注意をはらっている。姫の体臭とまじり合い、彼女独自の香りとなるのだから。


姫が香水をつけるところは指先、手首の内側、耳の後ろ、襟足、髪の毛先、ウエストなど。


手首は体温が高いので早く香る。


香りを長持ちさせるには、体温の低いウエストより下につけて、香りがゆっくりたちのぼるようにする。


彼女の場合、ウエストより下は鱗がいっぱいあって一番生臭いところだから、パヒュームを大量に使う。

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