「レコとアイドル、どっちが好き?」
麗子が微笑んだ。
「両方、好き」
雅也はまぶしそうに笑った。
「両方?」
麗子は雅也に顔を近づけた。
「あ、い・・・」
雅也はしどろもどろになって、
「い、意味が違う・・・」
と麗子の両肩を掴んだ。
「意味が違う?」
麗子は訝った。
「えーと・・・」
雅也は頭を掻いた。
「レコが本気で、アイドルが浮気・・・」
「浮気?!」
麗子は雅也を睨んだ。
「違う違う!」
雅也は首を振った。
麗子は雅也に背を向けた。肩が震えている。
雅也は麗子を抱きしめた。
「レコだけ」
麗子はキラキラ笑みを浮かべた。
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